平均足知ってますか?
普通テクニカル指標といえば移動平均線やRSIなどのように独特な線で描かれるものですが、平均足はローソク足によく似た形をしています。
名前は英語で書いてもHeikinAshiと書かれていたりするので、日本産のテクニカル指標ですね。
今回は平均足について記事にします。
平均足の計算方法
1日目の計算式
始値:(前日始値+前日高値+前日安値+前日終値)÷4
高値:当日高値
安値:当日安値
終値:(当日始値+当日高値+当日安値+当日終値)÷4
2日目以降の計算式
始値:(前日の平均足の始値+前日の平均足の終値)÷2
高値:当日高値
安値:当日安値
終値:(当日始値+当日高値+当日安値+当日終値)÷4
つまり、平均足は高値と安値についてはローソク足の高値・安値と同じ、平均足の始値は前日平均足の実体部分のちょうど真ん中からスタートし、終値は当日の4本値の平均値ということになります。
似てるけど違う?ローソク足と平均足
チャートで確認してみましょう。
これはアメリカ足と呼ばれるチャートで海外ではローソクよりもこちらがよく使われているようです。
高値・安値はそれぞれの最低値と最高値をあらわします。
始値は左に突き出ている横棒、右に突き出ている横棒は終値を表しています。
こちらはアメリカ足に平均足を重ねた状態。
白いローソクが陽線、赤いローソクは陰線です。
この局面では白い平均足が多いですから、相場は上昇トレンドであることが見て取れます。
注目して欲しいのは平均足の始値。
前の平均足のヒゲを除いた実体部分のちょうど真ん中から始まっているのがわかるでしょうか?
平均足には必ずヒゲがつく
そして、平均足が陽線であるとき、必ず上ヒゲが出ており、反対に平均足が陰線であるときは必ず下ヒゲが出ています。
これは考えてみれば当たり前で、平均足の高値安値はローソクの高値安値と同じですが、終値は当日の4本値の平均なので高値安値を超えることはできないんですね。
一方、ローソク足は高値=終値、もしくは安値=終値ということがありえます。
ローソク足で長い上ヒゲで引けたということは、強く買われたけれども売り勢力も強く、高値警戒感が出ているという読みができます。
しかし、平均足でそのような形状で相場状況を読むことはできません。
平均足は陽線や陰線が連続しやすい
おそらく平均足の特徴で最も注目すべきものは陽線や陰線が連続して出現する点でしょう。
ローソク足はたとえ上昇トレンドであっても、その途中で陽線や陰線が交じるのが普通です。
上昇トレンドにおいて陰線が出たということは、始値よりも終値のほうが安かったわけですから、売り圧力が強いといえるわけです。
自分が買いのポジションを持っていて陰線が出れば前日よりは利益は減っているわけですし、マイナスのことだってありえる。
そんなときに「高値を掴まされたか?」という考えがよぎるのは当然です。
しかし、平均足は陽線陰線が連続しやすいので、仮に調整の売りが入ったとしても、陰転しづらい特徴があります。
陰転しない=上昇トレンド継続と考えれば、買いのポジションは安心して持っていられるはずです。
このように平均足はトレンドに振り落とされづらいという特徴があると思われます。